■イギリスのクリームティー
秋のイギリスを散歩
17世紀、イギリスの貴婦人達の間で盛んに行なわれていたお茶会。東洋から渡ってきた大変高価なお茶を飲み、おしゃべりに花を咲かせる、こんな習慣は貴族階級や上流階級のステイタスでもありました。
やがてイギリス領土で紅茶が生産できるようになると、このお茶を飲む習慣は庶民階級にまで広がり、家庭で親類やお友達を招きティータイムを楽むようになっていったのです。
お茶会に招待する口実は「素敵なティーコジーを作ったから…」「お庭にバラが咲いたから…」などなど。結局理由は何でもいいのでしょうね(笑)
ティールーム
街を歩いていると、所々に素敵な外観のティールームを見つけることが出来ます。ティールームといっても紅茶だけでなくコーヒーもおいてあるところが多く軽食もできるので日本の喫茶店に近いかもしれません。
でも喫茶店とちょっと違うのが、メニューの看板に“Cream Teas”と書かれているところ。秋風が少し冷たく感じられる午後、散歩の途中でこんな看板を見つけると、つい誘われるように入ってしまいます。
クリームティー
“Cream Teas”(クリームティー)とはスコーンとミルクティーがセットになったものです。
お店によって異なりますが、紅茶の種類は何種類かあってお好みで選べるようになっています。クリームティーなので、「ミルクと合う紅茶のはどれだろう?」なんて迷うところですが、イギリスの水はほとんどが硬水なので、どの茶葉を選んでもおいしいミルクティーが飲めるから安心です。
北部の田舎のスコーンは、大きくてモッソリしていてひとつ食べたらお腹いっぱい!このモッソリとしたスコーンにジャムとクロテットクリームをたっぷりつけてミルクティーと一緒にいただく…。どんなスイーツよりもおいしく思えるのです!
クロテットクリーム
スコーンにつけるクロテットクリームは脂肪分50%以上もある濃厚なクリームです。でも食べてみると、まったく油っこくなく口の中でスッと溶けてしまうのです。カロリーも高そうなので気をつけたいところでが、ついついたっぷりつけてしまいます。
「散歩の帰り道はジョギングして帰ったほうがよいかも」なんて思いながら…。
日本に帰国する時は、いつもクロテットクリームを買って帰ります。ヒースロー空港では保冷剤を入れてくれるので安心して持ち帰れますよ。
忙しい日でも、一日のうち一度はゆっくりティータイムを愉しむ時間を持つようにしています。クロテットクリームがあるときは、スコーンを焼いてクリームティーでティータイム。紅茶はデインブラで淹れた軽めのミルクティーがいいかなぁ♪